2026年11月8日発生の地震における愛知県の震度観測地点と観測結果について。名古屋市17地点、豊田市14地点で岡崎市2地点という発表の差は?(私的調査)

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観測と発表内容(調査時点)

 2026年11月8日午前1時04分に発生した静岡県西部を震源とする地震(M5.7、深さ41km)では、愛知県内で最大震度5強を知多市緑町で観測。
今回の地震はフィリピン海プレート内部で発生し、愛知県では知多市の震度5強をはじめ、豊田市、刈谷市、半田市などで震度5弱を観測。

 今回の地震で興味を持ったのは、震源から離れた知多市で震度5強を観測したことと、豊田市や岡崎市など、比較的近い地域でも観測震度に違い(震度4から震度2まで)があったこと。
震度の違いには、震源からの距離だけでなく、地盤の性質や地下の地質構造、地震波の伝わり方などが関係。

 そこで、今回の地震について愛知県内の震度観測地点を調べた。 
(2026/11/08 TMGP作成)

 愛知県54市町村の震度観測地点を整理すると、自治体によって設置数に大きな差がある。観測網は気象庁、愛知県、市町村、消防組合など複数の機関によって構成され、設置主体も一様ではない。

※まだ継続調査中の資料です。今後、都度修正するかは未定です。

震度観測地点は自治体によって設置数が異なる

 地震が発生すると、気象庁から各地の震度が発表される。私たちは国、県、市町村のいずれが設置した震度計であっても、その観測結果を地域の震度として受け取っている。
ところが、震度観測地点の設置数は自治体によって異なることがある。

豊田市と岡崎市の震度観測地点数の違い

 今回、愛知県54市町村の観測地点を調べたところ、名古屋市は20地点、豊田市は15地点であるのに対し、岡崎市は2地点だった。

 震度観測網は気象庁、愛知県、市町村、消防組合、防災科学技術研究所など複数の機関によって構成される。(前述の一覧表を確認ください)

 市町村合併以前の行政区域に設置された震度計が、合併後も引き続き利用されている例がある。また、名古屋市や豊田市のように、自治体が独自に複数の観測地点を設置している例も確認できた。

 さらに豊田市では、今回の地震で震度5弱から震度2までの違いが生じていることにも注目。同じ市内でも観測場所によって震度が大きく異なることが、実際の測定結果からわかる。
観測地点数が異なれば、同じ市内で地域ごとの揺れの違いを観測値から把握できる範囲も異なる。前述のように、地盤の柔らかさや構造(地盤増幅率)」の違いが影響。
県内の設置確認数は125地点、今回の震度発表地点数は117地点。設置確認数と発表地点数は集計対象が異なり、設置が確認できても今回の発表との対応が確認できない地点もある。

    豊田市と岡崎市の震度観測地点の設置数の差

    ※私的調査のため当資料を基にして公的機関へ問い合わせることやSNSに転記することはしないでください。調査データは継続確認中です。正確性の保証・保障及び不具合補償はできません。

    【人口】
    豊田市: 42万人
    岡崎市: 38万人
    名古屋市: 235万人

    【設置確認地点数】
    豊田市:15地点
    岡崎市:2地点
    名古屋市:20地点

    【気象庁設置】
    豊田市:2地点
    岡崎市:1地点
    名古屋市:1地点

    【県ネットワーク】
    豊田市:7地点
    岡崎市:1地点
    名古屋市:2地点

    【市独自の追加観測】
    豊田市:6地点
    岡崎市:0地点
    名古屋市:16地点

    【今回の震度発表地点】
    豊田市:14地点
    岡崎市:2地点
    名古屋市:17地点

    【発表震度】
    豊田市:5弱から2
    岡崎市:4と3
    名古屋市: 4から3

     豊田市では15地点の設置が確認され、今回の地震では14地点の震度が発表された。岡崎市では2地点の設置が確認され、いずれも震度が発表された。確認済み設置地点数では豊田市が岡崎市の7.5倍となる。
    豊田市には2005年に合併した旧6町村に由来する観測地点があり、それぞれの旧町村区域に震度観測網が整備されている。
    さらに旧豊田市域にも小坂本町、小坂町、長興寺、保見町、坂上町、百々町、畝部西町、駒場町など、複数の観測地点が存在する。県ネットワークに属する施設のほか、市独自の6地点が含まれている。
    今回の地震では小坂本町、小坂町、長興寺で震度5弱を観測。同じ豊田市内でも畝部西町、百々町、駒場町は震度2であり、市内の観測地点によって最大3階級の震度差が生じた。

     一方、岡崎市の観測地点は、気象庁が設置する若宮町と、愛知県の震度情報ネットワークに属する額田支所の2地点である。今回の地震では若宮町で震度3、樫山町の額田支所で震度4を観測した。

     豊田市では旧市町村単位の観測網に加えて旧豊田市域にも市独自の震度計が設置されているのに対し、岡崎市では旧岡崎市域の観測地点が若宮町の1地点に限られる。
    両市の設置数の違いは、市町村合併による観測地点の継承だけでなく、豊田市独自の観測網整備によっても生じている。

     なお、豊田市の観測地点について、大手企業及び関係会社の施設間物流や従業員の通退勤経路を考慮した配置であることを示す設置計画書・事業目的書は、今回の資料では確認できていない。

    資料:2026年11月8日「愛知県震度観測点・地点別震度照合版」、愛知県震度情報ネットワーク設置箇所(2025年4月1日現在)、気象庁震度発表資料、豊田市震度観測資料。

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    この記事を書いた人

    食彩品館がゆく」は食彩品館とTMGP合同記事。
    商業施設と観光。時々神社仏閣。日本温泉科学会員、日本温泉地域学会員、温泉観光士,温泉名人検定合格,温泉ソムリエ,温泉分析書マスター。研究テーマは「全国各地の温泉分析書を現地現物確認し、源泉データを温泉地別に比較。温泉地環境と温泉資源の運用方法」
    ラーメンソムリエ。

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