群馬県伊香保「勝月堂」の温泉饅頭は伊香保の「黄金の湯」を写す色。伊香保神社,あけびや工芸さまた,北辰鎮宅霊符尊,河鹿橋,伊香保温泉飲泉所,伊香保温泉露天風呂,泉質を基準とした伊香保温泉の選び方指南。

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群馬県伊香保「勝月堂」の温泉饅頭は伊香保の「黄金の湯(混合源泉は鉄(II)イオンを 7.23mg含有)」を写す色。

目次

勝月堂の温泉饅頭は伊香保源泉の色

 勝月堂の看板商品である「湯乃花饅頭」は、単なる菓子ではなく、伊香保の象徴である「源泉」を表現するために考案されました。

独特の「茶色」の由来 他の温泉地の饅頭との決定的な違いは、その色に込められた意味にあります。
伊香保特有の鉄分を多く含む茶褐色の源泉「黄金の湯」の色を再現するため、生地に黒糖が練り込まれました。
これが全国に広まる「茶色の温泉饅頭」のルーツとなりました。
 原材料欄を見ると使用されているのは、小豆(国産)、上白糖、小麦粉、黒糖、卵、食塩、着色料(カラメル)、膨張剤(重曹)。
保存料を使用していない生菓子であるため、消費期限は製造日からわずか2日間と短いというのも貴重性(現地に来ないと食べることができない)と相まって、観光客に人気の理由。
また、1個あたりの重量が平均値で算出されていることからも分かる通り、機械による大量生産ではなく、職人の手作業によって一つひとつ丁寧に仕上げられています。
 近年、「食品添加物の不使用表示に関するガイドライン」に基づく「不使用表示」の厳格化が進み、「無添加」という抽象的な表現は避けられる傾向にあります。
勝月堂の表示は、膨張剤(重曹)や着色料(カラメル)といった、菓子製造に不可欠な成分を明確に開示しており、その上で「保存料に頼らない鮮度重視の製造」を行っていることが読み取れます。これは、温泉における「源泉そのままの鮮度」を尊ぶ姿勢とも共通する、誠実なものづくりの証と言えるでしょう。

歴史的背景:皇室への献上と全国への普及

 勝月堂が「元祖」としての地位を確立した背景には、皇室との関わりがあります。
明治43年の創業から24年、昭和9年に行われた陸軍特別大演習の際、当時、皇太子であった昭和天皇へ献上されたことや、皇太子がお土産として大量に買い求めたことで、勝月堂の温泉まんじゅうの名が広まり、全国的な『温泉まんじゅう』ブームの火付け役となりました。
皇室献上品としての名声が広まり、全国各地の温泉地から視察や修行に訪れる人が相次ぎ「温泉地といえば茶色の饅頭」という文化が日本中に定着することとなったのです。
湯の色が無色透明の温泉地であっても温泉饅頭が茶色メインであるというのはこれが理由(推測ながらも断定)。

近年の動向:若者とインバウンドを惹きつける石段街の象徴

 伊香保温泉のシンボルである365段の「石段街」。その最上段近く、伊香保神社に隣接する勝月堂は、今や世代や国籍を超えた人気スポットとなっています。

SNSと「食べ歩き」文化の融合と懸念

 日本人の食品衛生観念とゴミ問題があるとはいえ、近年、若年層の間で石段街での食べ歩きが定着しています。店頭で蒸したての饅頭を1個から購入できるスタイルは、写真映えする景観とともにSNSで拡散され、訪問の大きな動機となっています。
もちろん、“放縦軽薄”な輩による“散食暴徒”化については慎重に対応することが求められています。

インバウンド需要の拡大

 日本独特の「温泉文化」を体験したい外国人観光客にとって、歴史ある神社の麓で伝統的な和菓子を味わう体験は非常に魅力的なコンテンツです。特に日本の伝統的製法への関心が高い層からの支持を集めています。

「石段の頂上」という達成感

  石段を登りきった場所にある店舗の立地は、参拝後の「自分へのご褒美」としての価値を生んでいます。完売して閉店することも多いため、午前中の早い時間から行列ができる光景も珍しくありません。
ちなみに最下段から最上段の神社まで365段で、48歳だった2003年はスイスイと休むことなく登り切ったものの、20年後の2023年再訪時は途中、何回か小休止を入れなくてはならなかった。20年前よりは達成感は確かにある。
 365段という1年ちょっきりの日数にはちょっと違和感があるものの(石段数調整説)、他の観光地との比較をすると、2023年12月の金毘羅山参拝では御本宮まで785段で奥社までは1,368段あり、途中の大門までが365段付近ということで、勾配が違うとはいえ、金毘羅宮は休憩無しで785段の御本宮までを登り切っている。伊香保再訪問が2023年8月で、気温差が小休止ありとスイスイの違いに影響していると思われる。

2003年以来の再訪(2023年8月)

 私は2003年9月27日に最初に訪れています。残念ながら勝月堂ではその時、買物していません。
当時、石段街を訪れたのは司馬遼太郎の「北斗の人」に千葉周作一門が伊香保神社に掲げようとした逸話に興味を持ったため。
伊香保の階段を登り、「群馬県ふるさと伝統工芸品(伊香保つる細工)」の製造者である「あけびや工芸 さまた」という店で、あけびのツルで編んだ籠を購入。今となっては結構な金額で販売されているアケビ工芸品を御主人の好意でお安く購入することができた。
今も大事に保管しています。
「あけびや工芸 さまた」は2020年9月の油屋旅館ホテル紅葉の火災によって延焼。2003年に撮影した画像は故障したハードディスクの中で眠ったままです。

↓ アケビの籠

↓ さまた跡地及び油屋旅館跡地は更地に。

▢伊香保神社

  群馬県渋川市伊香保町伊香保1

↓ 社殿(左側)と拝殿(右側)

名称の「伊香保(いかほ)」は榛名山の「厳つ峰」「雷の峰」という古名に由来。

 創建: 承和2年(835年)に名神大社(当時特に霊験が著しいとされた神社)に列せられた記録があります。当初は現在地よりもさらに山の上、二ツ岳付近に鎮座していたと考えられていて、山岳信仰と深い関わりを持ちます。
その後、榛名山の火山活動の影響などにより、現在の地へ遷座したと伝えられています。
格式としては 上野国の三宮(一宮:一之宮貫前神社、二宮:赤城神社に次ぐ順位)とされ、古くから地域の中核となる高い格式を誇っていました。
明治6年には県社に列せられ、現在は伊香保温泉の象徴として多くの参拝客を集めています。
祭神は大己貴命(おおなむちのみこと)と少彦名命(すくなひこなのみこと)。国造りで知られる2神は同時に「温泉・医療・商売繁盛の神」とされ、「子宝の神」でもある。

↓ 神社裏から伊香保露天風呂方面へ

▢北辰鎮宅霊符尊(北斗の拳聖地)

 北斗七星信仰に基づき、災いから家を守る北極星・北斗七星の力を封じ込めた道教由来の霊石です。八卦の中央に北斗七星が刻印。
北斗の拳の聖地巡礼対象の石碑と薬師如来堂は前述の勝月堂の横にある。

▢河鹿橋(かじかばし)

 先ほど紹介した伊香保神社の裏側から伊香保露天風呂へ向かう途中にある。
朱塗りの太鼓橋が千と千尋の神隠しのモデルとなってとかの噂話で人気。おかげで20年前と比べて若者やインバウンドが増加。
橋の下を流れる湯川に生息する「カジカガエル」にちなむ名称。
周辺はクヌギやカエデなどの植生が豊かで新緑や紅葉の時期はさらに観光客が増える。
インバウンドを含め河鹿橋を背景に写真撮影する人多数。

▢伊香保温泉飲泉所

 河鹿橋から先に進むと飲泉所「湯元呑湯」がある。
温泉を飲泉するためには保健所の許可が必要です。飲泉許可の申請に対して非常に慎重に判断され、許可が認められないのが通例。
この温泉は飲泉許可が与えられた稀有な存在。味は一言「不味い」。
総鉄イオン成分が16.8mg/kg(温泉基準値10mg以上)で、療養泉基準値(20mg)には届かないので泉質名には表示されていないものの、鉄分の金属臭のクセが強い。
飲泉の苦みは一般的にマグネシウム、カルシウム、硫酸イオンが原因で、伊香保温泉の飲泉所はカルシウム(105mg)、マグネシウムイオン(23.6mg)が影響している。

温泉分析書解説(温泉分析書マスターソムリエによる)

1. 源泉名及び湧出地と泉質名

源泉名: 伊香保温泉(黄金の湯 5号井
湧出地: 不明(記載なし)
泉質名: 単純温泉(弱酸性低張性温泉)
2. 調査及び試験年月日
平成20年2月18日
3. 浸透圧の分類、液性の分類、温度の分類
 3-1. 泉温: 34.2℃
 3-2. 分類: 低張性・弱酸性・温泉
【浸透圧】溶存物質量(ガス性を除く)が 921mg/kg のため、8,000mg/kg未満の「低張性」。
【液性】pH 5.9 のため、pH3以上〜6未満の「弱酸性」。
【温度】34.2℃ のため、34℃以上〜42℃未満の「(温度分類上の)温泉」。
4. 湧出量 不明
5. 知覚的試験 不明
6. pH値(ピーエッチ,×ペーハー,水素イオン濃度指数)5.9
7. ラドン(Rn) 不明

9-1. 温泉基準値を超える成分
 源泉温度: 34.2℃(基準25℃以上)
 総鉄イオン: 16.8mg(基準10mg以上)
 メタけい酸: 170mg(基準50mg以上)
 遊離二酸化炭素: 410mg(基準250mg以上)
 ※溶存物質計(ガス性を除く)は 920mg であり、1,000mgには達していません。
  総成分ではなく、溶存成分です。溶存成分を紹介せずに総成分の数値だけを紹介する人は「素人」と判断してよろしいかと(*^-^*)。

9-2. 療養泉基準値を超える成分(鉱泉分析法指針による)
 源泉温度: 34.2℃(基準25℃以上※温泉基準値と同じ)
判定: 物質量はすべて基準値未満(鉄20mg未満、二酸化炭素1000mg未満など)ですが、温度が25℃を超えているため「療養泉」に該当します。
溶存物質が1,000mg未満かつ各成分が基準未満のため、「単純温泉」と定義されます。単純温泉は立派な療養泉です。ときおり、勝手に普通の薄い温泉を“単純温泉”と表記する宿泊施設や旅行案内書があるので要注意。

9-3. 各成分の合計値
 溶存物質(ガス性のものを除く): 921 mg/kg
 陽イオン 総合計: 210 mg
 陰イオン 総合計: 536 mg
 遊離成分(ガス性を除く): 175 mg
 遊離二酸化炭素: 410 mg
10. 温泉の利用及び運用状況
 不明(分析書単体では判断不能だが、表示がないということで加水・加温などの源泉加工は無いと推測される)

11. 私見
 源泉湧出地からの距離: 飲泉所(湯元呑湯)は源泉ドーム(湧出地)とは別源泉を使用している。

 鮮度の良さを表す還元性の判断の一例
鉄(II)イオンが 16.8mg と、単純温泉としては高い数値で残存しています。これが飲用コップに注がれる瞬間に「無色透明」であれば、極めて高い還元性と鮮度を維持している動かぬ証拠となります。
 この5号井は溶存物質量が 921mg と、あと一歩で 1,000mg(塩類泉)に届かない絶妙なラインの「単純温泉」です。
しかし、注目すべきは遊離二酸化炭素(410mg)と鉄分(16.8mg)の多さです。これらは大気接触や滞留によって失われる成分です。飲泉所においてこの数値を維持したまま提供されているのであれば、貯湯槽を介さない「真の直結供給」が行われていると評価できます。

学術的総括

 この「黄金の湯 5号井」は、泉質名称こそ「単純温泉」ですが、その中身は「療養泉基準値未満ながら鉄分と二酸化炭素を含んだ、極めて鮮度の高い温泉」と言えます。特に鉄(II)イオンが16.8mgという数値は、含鉄泉(総鉄成分20mg〜)に近いインパクトを飲用時に与えるはずです。
温泉分析書にはこういった「泉質名には表れないが肌感覚に影響する“隠れ成分”」があり、これを見つけるのも愛好家の楽しみです。

▢伊香保温泉露天風呂

 飲泉所からすぐの場所に懐かしい伊香保温泉露天風呂が見えてきました。
20年ぶり

 源泉(第2号、第3号、第4号などの混合泉)が湧き出す「源泉ドーム」の目と鼻の先に位置していて、新鮮な伊香保の湯を堪能できるのが魅力。

↓ ベルツ博士の像やラドン

 2003年以来、20年ぶりの入浴。2003年当時は入浴客もいなくて貸切。お湯の鮮度も良く、気持ちの良い入浴ができた。
今回、20年ぶりの露天風呂訪問は、源泉近くの伊香保露天風呂のお湯と、当日宿泊予定の源泉から数キロ離れた宿との差異を確認するため。
伊香保温泉は露天風呂前の源泉地から木造の樋で石段街の上に運ばれ、自然流下式の配湯システムである「小満口」によって「大家(おおや)」と呼ばれる「湯株」を持つ各旅館に配湯されている。

↓ 石段上部の温泉樋

↓ 石段街で温泉が配湯されていくのを可視化。


当然、源泉に近い宿の方が鮮度も良く、本来の伊香保の湯を堪能できる。
伊香保温泉に行かれる方で、伊香保本来の泉質(硫酸塩泉の還元状態)を求める方は絶対に石段の上層部(300段目〜365段目)の宿をとるべし。
世の中には新鮮な若い湯ではなく、酸化が進んで熟成(エージング)された柔らかいお湯を好む人もいます。食事同様に「あなたの良いは私の良いではないし、逆も真」。

 20年ぶりの伊香保温泉露天風呂入浴

 入浴客が多すぎて、しかもほとんどの客は温泉入浴のマナー(洗体してから入浴)を知らない。
浴槽内への源泉投入量も少ない印象で、鮮度感はさほど感じない鉄分が酸化されて茶色に濁ったお湯はすでにエージング状態
鮮度が良いはずの「あつ湯浴槽(40℃程度)」もかなりエージング(酸化・熟成、あるいは退化)が進み、濃い茶色になっている。少しぬるめ(38℃前後)の浴槽はさらに濃くなっている。
繰り返すが、20年前は色が薄目の源泉が投入され、空気に触れて熟成が始まるものの、1人当たりの入浴客が浴槽に落とす汚れ(皮脂や角質、垢など)は、約0.5gとされています。入浴している人数が増えれば当然、その汚れが浴槽に残される。その汚れを排出するための十分な源泉投入量が気になる。

今回はちょっと残念な露天風呂入浴となってしまった。

温泉分析書の解説

1. 源泉名及び湧出地と泉質名
源泉名: 総合湯(混合泉)
 ※混合泉は量を確保するためいくつかの源泉を集めて混ぜて利用している。例えば草津・有馬・箱根・下呂など。温泉分析書に表示されているので確認してください。
湧出地: 不明(記載なし)
泉質名: カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩・塩化物温泉(低張性中性温泉)

2. 調査及び試験年月日 平成29年5月30日

3. 浸透圧の分類、液性の分類、温度の分類
 3-1. 泉温: 41.2
 3-2. 分類: 低張性・中性・温泉
 浸透圧
 溶存物質量(ガス性を除く)が 1.18g/kg(1,180mg/kg)のため、8,000mg/kg未満の低張性
 液性 pH 6.4 のため、pH6以上〜7.5未満の「中性」。
 温度 41.2℃ のため、34℃以上〜42℃未満の「(温度分類としての)温泉」。

4. 湧出量 4,627 ℓ/分(混合泉全体の総量)
 ※一般論で言うと、4,627人分の入浴客に対して源泉かけ流し運用できる量

5. 知覚的試験
 無色透明(源泉は無色透明であることに注目)、僅かに茶色の浮遊物あり

6. pH値(ピーエッチ,×ペーハー,水素イオン濃度指数)6.4

7. ラドン(Rn) 不明(記載なし)

9. 試料1kg中の成分、分量

 9-1. 温泉基準値を超える成分

   源泉温度: 41.2℃(基準25℃以上)
   溶存物質(ガス性を除く): 1,180 mg(基準1,000mg以上)
   メタけい酸: 181.0 mg(基準50mg以上)

9-2. 療養泉基準値を超える成分

   源泉温度: 41.2℃(温泉基準値と同じ25℃以上)
   溶存物質(ガス性を除く): 1,180 mg(基準1,000mg以上)
   ※総鉄イオンは 7.23mg であり、療養泉基準の 20mg には達していません。
  また遊離二酸化炭素も 172.0mg で、療養泉基準の1,000mg を越えていません。
  この2成分に限ると前段で説明した飲泉所よりも少ないということにも注目。

9-3. ミリバル(%)が20%を超える成分(泉質名に表示成分)
  
 陽イオン(総合計 290mg)
  ナトリウムイオン ミリバル 30.33%
  カルシウムイオン ミリバル 47.77%  
 陰イオン(総合計 705mg)
  塩化物イオン ミリバル 28.40%
  硫酸イオン ミリバル 40.64%
  炭酸水素イオンミリバル 30.96%
 
10. 温泉の利用及び運用状況
 不明(分析書内に利用状況の記載なし)
 おそらくどこかに別表が表示されていたと思うが、入浴時は気づかなかった。

11. 私見
 源泉湧出地からの距離: 露天風呂は源泉ドームのすぐ隣に位置しており、配湯距離は極めて短い。でも混合泉であるため源泉ドームに届くまでの各源泉の距離が気になる。
還元性の判断として注目すべきは知覚的試験の「無色透明」です。鉄(II)イオンが 7.23mg 含まれていながら透明であることは、酸化(エージング)が始まる前の「生まれたての湯」が浴槽に注がれている可能性がある。

12. 「源泉かけ流し」表示への見解

 湧出量(混合泉総量)が 4,627 ℓ/分という数値であり、この露天風呂の立地が源泉地直近であることを考えれば、物理的な鮮度は伊香保でトップクラスです。
ただし、伊香保の鉄分(7.23mg)は、滞留時間が長くなるとすぐに「茶褐色・混濁」へと変化します。もし浴槽が激しく茶色く濁り、底が見えないレベルであれば、それは「温泉の個性」ではなく、浴槽内での滞留時間が長い(ターンオーバーが遅い)ことを意味します。この分析書のスペックを活かせるかどうかは、まさに「投入量」という運用次第と言えます。
 この「総合湯(混合泉)」の分析書は、まさに伊香保温泉のスタンダードを示すものです。硫酸塩、炭酸水素塩、塩化物の3つの主成分がいずれも20%(ミリバル比)を超えて拮抗している「バランス型の黄金の湯」です。
特にメタけい酸 181.0mg は特筆すべき数値で、これが中性の液性と相まって、肌への高い保護・保湿効果(美肌効果)を裏付けています。
 この分析結果を受けて、先ほどの「5号井(飲泉所)」の数値(鉄 16.8mg)と比較すると、露天風呂の混合泉(鉄 7.23mg)は、複数の源泉を混ぜることで成分がやや平滑化されている様子が読み取れます。
問題はこの混合泉が伊香保の石段を下って小間口経由で各宿に配湯されるが、源泉温度が41.2℃であるため、配湯途中で温度が下がり、石段途中の共同湯では加温されて運用されている。
伊香保で宿泊する時はどんな源泉を使用しているかに加えて、石段街の上部に位置する300段〜365段くらいが目安。知らないとちょっと損します。
もっとも温泉に入って「あ~気持ちよかった」を重んじる方はこの限り(石段上部の宿)ではありません。

↓ 入浴時の温泉分析書

更衣室や浴槽の画像撮影は禁止されています

 更衣室内に撮影機器(スマホ含)を持ち込む行為は盗撮の疑義がかかるリスクがあります。
浴槽の画像は公式ホームページで紹介されている画像です。

↓ 鮮度がまだ良い状況(左側)とエージング(酸化・熟成)が進んだ状態(右側)↓

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この記事を書いた人

食彩品館がゆく」は食彩品館とTMGP合同記事。
商業施設と観光。時々神社仏閣。日本温泉科学会員、日本温泉地域学会員、温泉観光士,温泉名人検定合格,温泉ソムリエ,温泉分析書マスター。研究テーマは「全国各地の温泉分析書を現地現物確認し、源泉データを温泉地別に比較。温泉地環境と温泉資源の運用方法」
ラーメンソムリエ。

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