大王わさび農場(長野県安曇野市)生わさび購入,わさびコロッケバーガー実食,大王プレミアムアイスクリーム,41年前と20年前の記憶。穂高神社参拝,奥宮(上高地明神池)と奥穂高岳嶺宮御朱印。穂高駅と松本駅の上高地線車両。

目次

久々の大王わさび農場


 最初に訪れたのは40年前の1983年。後に妻となる人と訪れている。1983年当時の記念写真。観光客は今ほどいなかった。ワサビアイスを食した。

↓ 現在の二人を見ても絶対にわからないので未修正アップ


次は2003年。当時小学生だった子供を連れて家族で訪れた。
偶然、約20年間隔という不思議な偶然。

 わさび収穫量は年間150トン。農場は15haで東京ドーム3.2個分。
農場は大王畑、東畑、北畑、古畑が開拓され、それぞれを散策道で結ぶ。
まずは例の場所。
農場北側の蓼川(たでがわ)と万水川(よろずいがわ)の合流地点へ。
三連水車側が蓼川で、万水川はその向こう。水車のすぐ下手で万水川と合流する。
↓ マップ左下④の場所


 言わずと知れた黒沢明監督の「夢」の最終章である「水車のある村」の撮影地だが、以前と違ってインバウンド客が撮影スポットに溢れ、且つ、川には観光カヤックやラフティングボートが溢れ、なかなかシャッターチャンスに恵まれない。
しかたないので撮影は後にして農場周囲を散策することに。最後にもう一度、この場所に戻り、記念撮影。

三連水車と蓼川・万水川

 農場はこんなに広かったかなあと記憶をたどるが、ほとんど思い出せない。
前回(2003年)水車の写真を撮影した記憶だけは残っている。

大王わさび農場散策

 8月の暑い中、しかも中房温泉で10ケ所以上の温泉浴場に入浴したり、ちょっとした山歩きもしたので体は疲れているが大好きなわさびの栽培風景を見ていると楽しいし元気が出る。

安曇野わさび田湧水群」は環境省の「景観が素晴らしい名水部門」で第一位となっている。
日量70万トンの北アルプス伏流水が湧き出る。真夏でも水温が15℃未満(年間12℃程度)ということで、わさび栽培やニシマス養殖に利用。
「安曇野わさび田湧水群」で湧き出た伏流水は万水川となり、大王わさび農場に
日量12万トンが流れ込む。
 栽培される山葵の品種は、真妻、長野23号、正緑等々。

「大王」の名称は農場内の「大王神社」にちなむ。

・1915年わさび畑を個人所有とする交渉
・1917年開拓着手、開場
・1935年開拓完了。
・1976年売店開設
・1982年レストラン棟
・1985年環境庁名水100選認定
・1997年本社屋・工場新設移転。売店新設。
・2010年リニューアル
・2021年飲食3施設リニューアル

 最初に訪れた時はレストラン棟が開業した翌年で、前回2003年は施設リニューアル前。
本当は農場レストランで昼食を摂る予定だったものの、妻の「軽いもので良い」という意見に従い、名物の「わさび丼」はあきらめて、「わさびコロッケバーガー」を食すことに。

★わさびコロッケバーガー420円

 ピタパンにコロッケとキャベツが詰め込まれています。
ピタパンは小麦粉の生地(オリープオイル・水等混)を円形にして焼いたパンで、200℃〜250℃の高温で一気に焼き上げることで、炭酸ガスが内部で生じ、生地中にポケットのような空洞がができる。その中に具材を詰め込むので「ポケットパン」という別称がある。
“ピタ”はヘブライ語で「パン」の意味なので、“ピタパン”は「パンパン」ということになりますね。歴史は古く古代エジプト以来。
良く似た「トルティーヤ」は本来、トウモロコシ(サマ)の粉が原料で、ピタパンのように一次発酵していないのが特徴。具材を中に詰め込むのではなく、くるくるっと巻いて食べる点でピタパンと異なる。
 コロッケはわさびの茎が練りこまれているため、わさびの風味と茎のシャキシャキ感を感じます。辛みは少々、抑え気味。
店頭の商品説明のイラストや見本にはワサビの葉が描かれていますが、見当たりません。
コロッケ好きの妻は結構、お気に入りのようです。
私は信州サーモン丼やわさび丼に未練があるが、当然、そんな素振りは見せずに「美味しいね」と相槌を。
興味のあることは根掘り葉掘りで細かい点まで確認するが、興味の対象外にはさほど・・・。

★大王プレミアムソフトクリーム550円と本わさび450円

 「軽い物」発言の真意はこれが目的だったかということで、私もご相伴。
プレミアムには生わさびが付いている。
摺り下ろされた生わさびのアリルからし油(アリルイソチオシアネート)はすでに揮発が進行しているようで、さほどの辛みはないためかえって食べやすい。

売店で買物

 日本原産のアブラナ科ワサビ属の多年草である「わさび(本わさび)」。刺身や蕎麦をいただいたりする時にかかせません。
刺身に添えられたわさびでその店の格がある程度推察できることもあります。
洒落た蕎麦屋ではわさびの自然な辛さを味わってもらおうと、客に生わさびを摺り下ろさせる店もあります。その場合は、より細かくすりおろすため鮫皮おろしを添えられています。
蕎麦をいただく時には蕎麦つゆに入れずに、生わさびを口に入れて食すのが“通”とか。

↓ 2013/09/08蕎麦かね井(京都市)


これは刺身の時も同様で、鮫皮おろしで直前に摺った生わさびなんかだと、醤油にわさびを溶かさずに、刺身に生わさびをちょこっとつけていただくのが本来の作法という人もいます。
確かに、生わさびの旨味がより味わえるような気がする。

 練りチューブに入っている低価格の練りワサビは乾燥西洋わさびや乾燥本わさびを粉末化したものを主原料として、油脂や砂糖、食塩などの副原料に水を加えて練り調整加工したものです。
わさびには辛み成分の「シニグリン」が含まれ、シニグリンは摺り下ろすと、酵素の「ミロシナーゼ」によって「アリルからし油(アリルイソチオシアネート)」が生成される。
この「アリルからし油」がツーンと鼻に抜け、味覚と嗅覚を刺激し、そして抗菌作用もあるため、なま物との相性が良い。
揮発性のアリルからし油は本わさびが3分から5分であることに対して、西洋わさびはさらに持ちが良く、本わさびよりも“ツーン”が強い。
本わさびは“マイルドツーン“で、西洋わさびは“ハードツーン”(^ー^)。

 西洋わさびは「ホースラディッシュ」「レフォール」あるいは「山わさび」、「わさびだいこん」と表示されていて、北海道のスーパーで良く見かける食材で、練りわさびの原材料は西洋わさびの成分が多めなのが普通。

 家庭ではなかなか生からワサビを摺り下ろして使う機会は少ない。
市販品の練りチューブの場合、本わさびを使用している場合でも、本わさびの内容量によって「本わさび使用(本わさび50%以上)」と「本わさび入り(使用料50%以下)」に表示が分かれる。
できるだけ風味良くいただくためには「本わさび使用」、あるいは「本わさび100%(添加物を除くわさびの割合のこと)」の製品を選ぶようにしているが、妻はこだわりが無いため、無料のサービス品のわさび(西洋わさびが原材料の最初に表示されているタイプ)を刺身醤油につけて食卓に出してきます。


 
 わさび栽培は2種あり、「沢わさび(水わさび)」と「畑わさび」。

今年初めに訪れた伊豆の筏場のわさび田同様に、大王でも「沢わさび(水わさび)」を栽培している。
一般に、「沢わさび(水わさび)」は通称“いも”と称される根茎の部分を食し、「畑わさび」は葉柄や葉を食す。
時折、「わさびの“根“を食べる」と表現するケースがあるが、“根”は根茎部分の下についていて、とても食す気にはなれない。
「畑わさび」の葉柄部分は“茎”と呼ばれ、シャキシャキとした食感が特徴。わさび漬けなどの加工わさびの原料として使用される。
同じく食用する「葉」の部分は徳川将軍の三つ葉葵の紋章で知られる「葵」の葉に似ているため、「山葵(わさび)」と命名されたとか。


わさびの花は1月から5月にかけて開花。食用になる。

↓ 我が家で栽培していた 山葵

↓ わさびの部位(日本わさび協会より)

 帰りがけに自分用に生わさびを購入。

 品種は「真妻」でしょうか。作法通りに葉柄を上にしてゆっくりと円を描くように摺り下ろすと細かく淡い緑色が美しい。
もちろん愛用の長次郎の鮫皮おろしを使います。
やっぱ、本わさび100%の味は良いですねぇ。

↓ 大王わさび農場の生わさび

↓ 浄蓮の滝売店(静岡県伊豆市)で購入した生わさびと食したわさび丼

筏場のわさび田(静岡県伊豆市)

どちらも甲乙つけがたい。

大王わさび農場 売店購入品

 いつものように訪れた地のマグネット購入

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大王わさび農場

長野県安曇野市穂高3640
℡0263-82-2118
駐車場無料
(大型:25台 普通車:約350台)
入場無料 営業時間:3月~11月[8:00~17:00] 12月~2月[9:00~16:00]

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穂高(ほたか)神社参拝

 穂高駅からほど近い穂高神社へ。

穂高神社
本宮:長野県安曇野市穂高6079
奥宮:長野県松本市安曇上高地
主祭神 
 穂高見命(ほたかみのみこと)
 綿津見命(わたつみのみこと)
 瓊瓊杵命(ににぎのみこと)

 本殿は三殿方式で中殿には穂高造と称される「千木と勝男木」が乗せられている。

穂高神社本宮

穂高神社奥宮

ちなみに奥宮は上高地にあり、河童橋から右岸ルートで40分、左岸ルートで50分ほど梓川に沿って遡るとたどりつく「明神池」に鎮座する。

奥宮も本宮同様に、祭神は穂高見神(ほたかみのみこと)で本殿は穂高造。
明神池に舟を浮かべて行われる「御船神事」が有名。
この奥宮があるため「神垣内」と呼ばれ、現在の「上高地」になったとか。

穂高嶺宮(奥穂高岳山頂)

奥穂高岳(3190m)は1989年に登頂、参拝している。その記念として穂高神社本宮で登頂御朱印をいただける。
よかったなあ若いうちに登頂しておいて。

↓ 奥穂高岳登頂と登頂御朱印

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●穂高(ほたか)駅

長野県安曇野市穂高5944

 穂高神社を模した木造駅舎と大きくカープしたホームが特徴。
当駅の管理はJR東日本から委託されたステーションビルMIDORIが駅業務を行う。
駅前には「銀座柳(東京)」の二世が植えられ、ブロンズ像「登頂(小川大系 作)」がある。
ここから今回の旅行目的である「中房温泉」の送迎バス(有料)が発着するため、当駅を利用した次第。

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●松本駅 

上高地線(アルピコグループ)車両

JR東日本車両

旅行に関する記事

↓ 画像クリックで「目次一覧ページ」へ。その先にさらに記事リンクページがあります。作成中が多いのはこのところ毎月出かけているので写真整理が間に合わないため。

商業施設・飲食店訪問17,000店強

全国のラーメンに関する記事一覧(食彩品館がゆく)

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うどん、そば、冷麺、焼きそば、パスタ(食彩品館がゆく)

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鮮魚と寿司に関する食彩品館.jp記事

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肉類に関する食彩品館記事(食彩品館がゆく)

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和食(魚・肉記事除く)食彩品館.jp記事

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食べログ記事一覧

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この記事を書いた人

食彩品館がゆく」は食彩品館とTMGP合同記事。
商業施設と観光。時々神社仏閣。日本温泉科学会員、日本温泉地域学会員、温泉観光士,温泉名人検定合格,温泉ソムリエ,温泉分析書マスター。研究テーマは「全国各地の温泉分析書を現地現物確認し、源泉データを温泉地別に比較。温泉地環境と温泉資源の運用方法」
ラーメンソムリエ。

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