未“かんまく“。「良くできた“家系ルックス”の豚骨醤油らーめん」的印象。町田商店安城店(愛知県安城市)MAXラーメン1,100円実食記,セントラルキッチンだろうが自店炊きだろうが、対価相応に満足できる食事を提供していただければそれで充分。

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未“かんまく“。「良くできた“家系ルックス”の豚骨醤油らーめん」的印象。町田商店安城店(愛知県安城市)MAXラーメン1,100円実食記,セントラルキッチンだろうが自店炊きだろうが、対価相応に満足できる

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ギフトホールディング

 ギフトホールディングスが運営するブランドは町田商店,豚山,元祖油堂,がっとん,長岡食堂,四天王,赤みそ家,東京ラーメン横丁,E.A.K. RAMEN,MACHIDA SHOTEN等々。
創業者の修業店舗は“家系”壱六家。通称“壱系
“元祖・総本山”吉村家とは無縁ながら、うずら卵のトッピングを採用する“壱系”は家系諸派の中でも重きをなす。
そして壱系店舗で店長を任されるほどに成長した創業者が東京都町田市に1号店を出店。
これが「町田商店」の始まり。
2008年創業で法人化は2009年。
興味深いのは“家系”なのに「商店」屋号であること。
諸派である“壱系”出身であることや吉村家直系に配慮したのではなく、より親しみやすい屋号にしたというが、実際のところの理由は不明不知。
家系でもチェーン化する系列をマニアからは“資本系”あるいは“工場系”と呼称される。
町田商店も製麺工場4ケ所、スープ工場1ケ所、チャーシュー工場1ケ所を稼働させて、全国158店(町田商店HPより)を運営している。
158店という店舗数は全国レベルでは10位から14位の間で、田所商店、くるまや、魁力屋、一風堂と競い合う店舗数。

“直系ルーツ”家系ラーメンの特徴

 家系は店舗で豚骨と鶏骨と水から造りこむのが本流・本家(ルーツ系)の思想。
豚骨醤油に分類されるが、当方としては“家系スープ”として通常の豚骨醤油とは別タイプとして位置付けでいる。

 対して、資本系・工場系はセントラルキッチンに技術系(スープ、チャーシュー製造)を集約することで多店舗展開が可能となる。

 自店・単店製造のメリットはスープがコク深く、且つ、訪れる時間帯によって乳化具合や水分の蒸散の影響により微妙に味が変化するのも訪れる楽しみとなる。何回も通ううちに違いが理解できるようになることも、客のリピート利用になっている。
デメットとしては、手間がかかる(人件費と光熱費)、スープ原材料残渣処分(骨)、匂い、騒音、技術力の差が出やすい。スープ製造量と客数のミスマッチによる廃棄ロスやチャンスロス(スープ切れ閉店)もある。

“資本系”“工場系”家系ラーメンの特徴

 チェーン展開していて、セントラルキッチンでスープやチャーシュー、麺などのメイン具材を製造し、サテライト店へ配送後、再加熱や盛り付け等の最終工程といった方式を採用している系列を“資本系”“工場系”というらしい。

 セントラルキッチンのメリットは集約することによる調達コスト低減(価格交渉)と効率化、品質管理、人材育成(熟練指導者による教育訓練や集中作業による技術向上)等々。
デメリットはスープ製造からの時間経過や管理温度変化(冷凍・冷蔵)による味への影響。配送コスト、温度管理保管コストがかかる。
個店運営よりはるかに安全を高度に担保することが要求され、それがコスト増となることもある。
例えばHACCPに基づく大量調理施設衛生管理マニュアルを実行するための設備や調理のシステム化等々。

 どちらが優位性があるかはともかく、多店舗展開をするならセントラルキッチン必須選択。
フランチャイズ展開する時もロイヤルティだけでなく、フランチャイジー(加盟店)各店への商材提供による利益確保にも期待できる。

「美味しいかどうかは脳が決めている」と「対価相応の味」について

 自論である「味覚は舌で味わうが、美味しいかどうかは脳が判断する」は、一般人(専門的に訓練された高度な味覚感を持たない人)が美味しいかどうかを決めているのは舌ではなく、当日の天候・気温・体調、そして見た目・思い込みを含む食体験情報が大きく影響するという持論。


「セントラルキッチンで製造し、冷凍or冷蔵保管したスープを客数に合わせて解凍・希釈・加熱して使用」と説明されるよりは「オーナー自らが厳選した原材料を用いて毎日、長時間かけて仕込む」とか「豚骨と鶏骨とコミガラで出汁やコラーゲンを時間をかけて抽出」とか言われた方が脳に伝達する“美味しい信号”を増幅させる。

 当方からするとセントラルキッチンだろうが自店炊きだろうが、対価相応に満足できる食事を提供していただければそれで充分

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 結論から言うと「良くできた“家系ルックス”の豚骨醤油らーめん」。
いわゆる吉村家直系の家系ラーメンとは一線を画す味であることはあらためて言うまでも無いが、本当にそう(良くできている)思う。
“直系ルーツの家系”とは炊きだしたスープの酸味もさることながら、醤油ダレの際立ち方に差があるように思われます。
直系ルーツの家系ラーメンは特に嗅覚に訴える成分に特徴を持つ印象がある。
この嗅覚部分と酸味成分を上手に調整して食べやすい味に仕上げているのが町田商店の魅力だと思います。

 家系ラーメンは好きだけど、「私、お昼に家系食べました」感を自分だけでなく周囲にまで告知してしまう後臭が苦手。
よって食す機会が多くないものの、たま~に家系が食べたくなる時がある。
本格的な家系も良いが、気軽に通りがかりに家系ラーメンを食したいという時には町田商店は最適という印象。

味変促進のテーブル調味料に感心

 もうひとつ感心するのはテーブル追加トッピングの生感でしょうか。通常、追加の味変調味料や追加具材は絶対に使わない当方でも当店の玉ねぎは追加してしまう。家系スープによく合うと思う。良いと思います。
ついでに漬物も珍しくトッピング。
漬物と玉ねぎは容器の下に保冷剤を敷いている。さすが食品衛生にも配慮しているチェーン店ということで好印象。これはどんな系列であっても真似て欲しい。どの程度冷却効果があるのかはともかく、この一点で当チェーンが食品衛生に配慮している“姿勢”が視えますね。
でもトングは使いまわしなのが残念。

“完まく“できませんでした

 「最後の1滴まで飲み干していただくことを“完まく”という」。
完まくしたら従業員に告げると感謝を込めて全力コールとアプリにスタンプ付与。これが10個貯まるとラーメン(並)1杯無料クーポンをいただけるらしい。

 醤油・塩でも完飲は控えている。家系を飲み干すのは高血圧症と脂質異常症の治療中の身としては気が引けるものの、今回はスープが・・・(以下略)。

町田商店 安城店
愛知県安城市南町4-36
営業時間 月〜日11:00〜0:00
総席数:31席(カウンター11席、4名テーブル5席)
駐車場 あり(28台)

◇町田商店に関する実食記事

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◆家系ラーメンに関する記事

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この記事を書いた人

食彩品館がゆく」は食彩品館とTMGP合同記事。
商業施設と観光。時々神社仏閣。日本温泉科学会員、日本温泉地域学会員、温泉観光士,温泉名人検定合格,温泉ソムリエ,温泉分析書マスター。研究テーマは「全国各地の温泉分析書を現地現物確認し、源泉データを温泉地別に比較。温泉地環境と温泉資源の運用方法」
ラーメンソムリエ。

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