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・海の食堂 大家族(三重県志摩市)おまかせ2500円と3500円の違い。
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久々の鵜方(うがた)。
いろいろあって昼食を摂ることができなかったこともあり、夕食を楽しみにしていた。
当日は近鉄志摩線鵜方駅前「うがたファミリープラザ」にある「海の食堂大家族」という店。
鵜方駅(うがた)
子供が幼い頃には年に何回か訪れていた鵜方。久々に訪れたら駅前ロータリーに公共駐車場があり、1時間まで無料というありがたい設定。その後は30分おきに100円。都会の駅前駐車場では想像できないくらいな価格設定。ただし、駐車台数12台。
↓ 2025年12月1日の鵜方駅
↓ 2012年1月3日の鵜方駅(駅前工事中)
うがたファミリープラザ
↓ 2025/12/01撮影
「うがたファミリープラザ」には飲食店を中心に18店ほど出店していて、29区画のうち、21区画(1店で2区画もある)が埋まっている。(2025年12月1日確認時)
直近(といっても2025年4月)では「伊勢志摩プラットホーム」の出店というか空き区画対策も実施して活性化を図っている。
海の食堂 大家族
当店を訪れたのは海鮮料理、地元食材メインの店で実食するため。
昼営業はランチ定食等あるが、夜営業は“おまかせ”のみ。
客は2500円、3000円、3500円～5000円など金額を店に伝えることで相応の料理を提供してもらえる。
とはいえ、初実食なのでどのような内容なのかが不明なため価格を分けてオーダーしてみた。
私は3,500円で妻は2,500円。
後で知ることになるが、当店は地元の昆布養殖業漁師の方が運営しているとか。
知り合いの漁師から調達することで“新鮮”“旬”“お値打ち”で提供することができる。
★3,500円と2,500円の違い
□イワシの酢漬け
いずれの価格帯料理も同じイワシの酢漬けが先付的に出てきた
自分で漬けるとどうしても濃い味になってしまうが、さすが味加減が良い。美味い。
□蒸し牡蠣2人分
かなり小さめの蒸し牡蠣。焼きではなく蒸しなので満遍なく加熱調理でノロ対策もバッチリと推測。
□刺身は魚種と貫数が異なる
3,500円コース
ウスバハギ、ヒラメ、タコ、ヒラスズキ、イサキ、カンパチなど。
2,500円コースは品目が少な目。
素材力
“技”ではなく“素材力”という印象の刺身。
“漁師料理”的なそぎ切りで雑然と盛り付けられているのがかえて好印象。
船上や番小屋での料理を彷彿とさせる。
美味い。旨味をしっかりと感じられる。久々に感動。
ナマ物が苦手な妻もベロリと食す。
幸せだぁ～。良いねぇ。特に3500円メニューに採用されたヒラスズキを久々に食したが、旨味がしっかりと感じられるナイスな逸品。
↓ ヒラスズキ
意外だったのは「ウスバハギ」が結構、イケたこと。カワハギ科は一般に「カワハギ」→「ウマズラハギ」→「ウスバハギ」の順に評価される。今回は一番評価の低いウスバハギながら、他のカワハギ科よりも旬が遅く、晩秋以降から冬であるということで、ちょうど良い時期に食した。
白身は熟成してから提供という固定概念を覆すような逸品でした。
(当然、日によって当たりはずれがあると思われるが)
□揚物
3,500円コースは牡蠣フライがついていた。画像は3,500円コースから牡蠣フライを除いた写真。カキフライは妻にあげた。
妻曰く「海老フライは3,500円の方が少し大きい」。2,500円の写真を撮り損ねたのが残念。
□焼き物or煮魚
2,500円コースはサワラ(サゴシ)
2,500円コースはサワラ。サイズ的には“サゴシ”。
サワラは日本海産に優位性ありというのが当方の思い込みだが、今回は然に非ず。
ほくほく感もあって美味い。
3,500円コースは「真鯛」の煮物。
おそらく天鯛(天然鯛)。ヒレピンで鼻中隔皮欠損がない。
↓ 真鯛の鼻の孔は通常片側に2個左右計4個あるが、養殖真鯛には片側1個だけで計2個(鼻中隔皮欠損症)のものが混じる。
サイズ的には3歳未満と思われる小ぶりサイズだが、一人用としてはちょっと多いくらい。
これが驚くほど美味い。身質がしっかりしていて旨味が半端ない。真鯛に限らず、魚体1kg以上にこだわって活魚を食してきたがサイズ的なこだわりを見直さなくちゃいけないな。
真鯛は天然・養殖とあるが、希少性は別として、味的にどちらに優位性があるとは言い切れないし、消費地の飲食店で食すと当たり外れがあったりして好んで注文する魚種ではない。
天然真鯛の旬は春の“桜鯛”、秋の“モミジ鯛”と称され、年に2回ある。今回はモミジ鯛ということで、ちょうど身に旨味が乗る晩秋～初冬時期ということもあり、タイミングもバッチリだった。
昨年、食した日戻り地金目鯛(伊豆稲取)以来の感動食です。
こういう出会いがあるから食探訪はやめられない。
まさしく一期一会の出会い的食体験でした。
🔳結論
鵜方を初めて訪れたのは45年前。以来、何回訪れたかわからないが、夕食は妻の実家で食事することが多く、外食機会は少なかった。
実家で用意してくれた海女漁師直仕入れの魚介類は超美味。特にアワビやサザエ、そして好物の桧扇貝(ヒオウギガイ)など、舅が炭火で調理した焼きたての味は格別だった。
今回実食した「大家族」は鵜方周辺の人気店。水揚げされた魚介によって日替わりで提供するスタイル。
何が出てくるかは当日の漁次第ということで、訪れてからのお楽しみというのが面白い。
志摩の旬の魚介の味を堪能したいという方は是非とも訪れて味わって欲しい。
ただし、都会の凄腕料理店のような“見映え優先”的な技術力や熟成などの一工夫ではなく、自然な魚の旨味の味の違いを堪能したいという方にこそお勧めする。
その日の漁次第なので当たり外れも当然、あるかもしれない。でもそれも楽しみだったりする。
●海の食堂 大家族
℡0599-43-5655
三重県志摩市阿児町鵜方4057-1
うがたファミリープラザ １Ｆ
志摩市
▢鵜方駅
▢うがたファミリープラザ
三重県志摩市阿児町鵜方４０５７
□伊勢志摩プラットホーム
▢志摩醸造Shima Brewery
Craft Beer Stand SHIMA
三重県志摩市阿児町鵜方1670-2 近鉄鵜方駅１階
TEL080-7402-3759
営業時間不定期
駅にある「Shima Brewery(志摩醸造)」のCraft Beer Stand SHIMA(無人ビア)に行くが残念ながら当日は16時閉店。再訪を心の中で誓う。
★赤福朔日餅十二月 雪餅大雪の雪化粧
正月を除き毎月1日限定で販売される朔日餅(ついたちもち)。
<ご参考>
赤福公式ページ「朔日餅のご購入方法について」
義父が元気な頃は家族で妻の実家帰省の折にいただいていたが、今回はご近所の方からのおすそわけ。毎月1日のみの販売なので帰省日程と重ならないと食せないということもあり、推定100回近くの伊勢志摩訪問でも数回しか実食できていない。
赤福本店以外でも手に入れることができるが、縁起物なので、ここはやはり本店で早朝から並ばないといけません。
当日の朝は紅葉見物のため伊勢神宮内宮の側を通過する三重県道32号伊勢磯部線をルートに採用することにしたので、伊勢西インターから伊勢道路へ向かう途中、そういえば今日は1日だなあと思いだしが、時間も限られているので断念して通過。
当日はちょっとしとた親孝行ができたので神様の御褒美かと。
↓ 伊勢街道の紅葉
志摩の景色と料理
↓ 1994年～2023年頃までに撮影した景色と料理
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