ネタ大量盛の刺身定食実食記。魚と貝料理たか瀬(愛知県碧南市)上刺身定食(刺身15品目)。ランチ混雑時は1時間喫食。移転後初実食。

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ネタ大量盛の刺身定食実食記。上刺身定食(刺身15品目)。ランチ混雑時は1時間喫食。移転後初実食。たか瀬(愛知県碧南市)

目次

3年ぶり再訪。移転後は初実食。

平日も混雑する人気店。

前回、移転前のお店で実食してます。
2022/9/04シャコの刺身が入っていた。上刺身定食2580円。たか瀬(愛知県碧南市)新店舗は2023年初頭にオープン。

魚介類だけでなくと肉類パスタ手作りデザート

 当店は和洋食が適価でいただけるということや、鮮魚と貝類にも力を入れていて、ちょっとリスクのあるネタでも鮮度が良ければ刺身で提供するなかなか強気の店。
前回もシャコの刺身が盛り付けられていて、大いに驚かしてくれた。シャコは足が速く(鮮度劣化が早い)、特に死後は酵素反応で自らの身を溶かしてしまう。なので、漁獲後、すぐに茹でて出荷される。
そのシャコには寄生虫リスクがあることもあり(鮮魚の生食にはリスクが付き物だが)、鮮度劣化が速いということもあって、刺身で提供する店は少ない。

 人気メニューは当然、日替わりランチ。1,800円ながらも鮮度の良い魚介の揚げ物と刺身がつくことで人気。また、手作りのデザートもあったり、鰻(要予約)、釜めし、肉料理(ステーキ、ローストビーフ、ワイン煮込み)、パスタ(クリーム・トマト・シュヴァインハイム産パスタ・オイルソース・ボロネーゼ)
客層もそういったメニューを嗜好する元気な高齢者を中心に昼食休憩利用のサラリーマンやヤング~ミドルエイジマダムのグループもいる。

ランチタイム混雑時は1時間制限

 一人用のカウンター席に通される

 サラリーマンは食事が終わればさっさと退店してくれるが、ランチ後のドリンクがセルフサービスで無料提供ということもあり、マダムのランチタイムは長くなる傾向。


店としては、夜営業のように、滞在時間が延びる程、アルコール追加等で客単価が上がるので長居はさほど困らない(当店は混雑時は90分以内を呼び掛けているが)。
逆に客が集中するランチタイムはいかに効率よく回転させるか(さっさとお帰りいただく)が大事。
店も次々とやってくるランチ客を待たせる長居客には少々困っているということで、このような案内がさりげなく置いてあった。

上刺身定食

 今回は久々なので、日替わりランチではなく、サプライズネタを期待して前回同様に「上刺身定食」を注文。
注文時に「後で良いからネタを教えてね」とお願いしたら、わざわざご主人がにこやかに刺身定食を席まで持ってきてくれて、一品毎に説明してくれた。
これはありがたい。これだけで★3.5以上決定です。
ネタ名を聞いたら「忙しい時に聞くな」という対応をされたことが2回程あるので、嫌な顔せずに対応していただいたことに感謝。

★上刺身定食 3,080円

通常の刺身低所は2080円なのでその差額1,000円。さて、何が入っているワクワク。当店は刺身の下にも別ネタが仕込まれているので刺身をめくりながら、先ほどの御主人のネタ説明を思い出しながら確認する。

▢15品目ネタ盛り

マサバ,本マグロ(養殖),中トロ炙り,ワラサ(ブリの小型),つぶ貝,ホタテ,サゴシ,クジラ,真鯛,キビナゴ,サーモン,赤エビ(アルゼンチンレッド),有頭エビ(産地と品種不詳),なめろう,

前回のシャコの刺身に匹敵するほどのネタは無いものの、サバの姿盛りにはちょっとだけ驚く。


アニサキスリスクをさほど意識していないのか、永年の経験と技術をバックボーンにした絶対の自信がそうさせるのかはともかく、リスクのあるマサバが半姿盛で登場にはちよっと驚く。
通常は漁獲後、産地で内臓を取り出し、フィレ(身だけ)にして出荷したり、さらにリスクを低減させるため一度冷凍保存してから出荷する。
その理由は漁獲後にサバの魚体温度が上昇すると、内臓にいたアニサキスが身に移動しはじめるから。その前に内臓を除去し、さらにマイナス20℃以下で24時間以上冷凍し、アニサキスを撲滅するという産地での対策を実施することが多い。
当然、今回は頭付の姿から察して、産地加工サバではないと思われる。
刺身の生食リスクはどのような魚種であっても存在し、特にマサバやサンマなどの青物魚に事故例が目立つ。
ちなみにであるが、某研究団体が調査のため、沖合で釣り上げた時点で船上においてサバの身を開いたところ、すでにアニサキスが内臓から身へ移転していた検体があったというから、鮮度が良くてもリスクはあることを理解の上、自己判断で食すしかない。

 さて、今回もそんなリスクを頭に置いて、持参したアニサキスチェッカーで他の客に見つからないようにチェックしてから食す。しっかり噛んでアニサキスの死滅を促す(完全死滅は無理)。
マサバは姿盛の目玉を見る限り、悪くは無いものの、産地食堂で朝獲れのマサバと比較するのもナンですが、今回の真鯖は味が良い。久々に味の良いサバの刺身を食べた。これは感謝です。
 前回同様にアルゼンチンレッド(アルゼンチン赤えび)が使われているのは残念だが、見た目が大きいので一般客が喜ぶのでしょうね。
有頭エビは産地と品種を確認するのを忘れてしまった。
ちょっと残念なのは養殖本まぐろ。当日の入荷というか手配の関係なのかは不明ながら、見た目がイマイチ。もっとも、食べると本マグロの味がちゃんとしたので良しとする。
ネタの下の方に中トロ炙りがあらわれた時はちょっと救われた感。


クジラがついているのがちょっと嬉しい。味と食感はイマイチ。太地のくじらが懐かしい。

今回はサプライズネタもなく、ちょっぴり残念だなと思っていたら、なんと普通ネタの中にとんでもない美味な逸品に遭遇。
今回のチャンピオンは「ホタテ」です。
(盛合せ画像の有頭エビとアルゼンチンレッドの間)
かって北海道や東北などの出張時に、水揚漁港にある産地市場食堂や地元の方のご案内で訪れた地場の居酒屋を中心に産地の食べ歩きをしていた現役時代、わざわざベタなネタを選択してまで実食する機会が少なかったという理由もあるが、今回のホタテは妙味レベル。いや、滋味と言った方が良いのか。とにかく旨味が半端ない。
直近のホタテ実食では登別で食した噴火湾産や最北の地、礼文島産青森駅近くの寿司店に匹敵するように思う。
ブランド品でもなさそうなので、たまたま入荷した中の一点が美味だったのかもしれないが、良い出会いに感謝したい。

たか瀬
愛知県碧南市白砂町3-23
℡0566-46-0778
営業時間
 11:00 – 14:30 L.O. 14:00
 17:00 – 22:30 L.O. 22:00
 定休日 水曜日と第3木曜日

◇関連記事「ネタ大盛の刺身定食」編

2014/06/24食堂 松月(愛知県蒲郡市形原町)移転前

2014/08/18みついと(蒲郡市西浦)ホウカイボウ



2015/01/23龍のおとし子 東岡崎店(閉店)

2019/06/29レストランおこじょ(福井県高浜町)刺身

2020/08/09市場飯,平の食堂刺身23種盛

2022/06/26平の食堂(岡崎魚市場)25種盛

◇アニサキスライト(寄生虫発見用)

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この記事を書いた人

食彩品館がゆく」は食彩品館とTMGP合同記事。
商業施設と観光。時々神社仏閣。日本温泉科学会員、日本温泉地域学会員、温泉観光士,温泉名人検定合格,温泉ソムリエ,温泉分析書マスター。研究テーマは「全国各地の温泉分析書を現地現物確認し、源泉データを温泉地別に比較。温泉地環境と温泉資源の運用方法」
ラーメンソムリエ。

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