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長崎までちゃんぽんを食べに行くほどのちゃんぽん好きだけど、リンガーハットの新店での実食は初めてなんじゃないか?。
昼時に国道一号線を名古屋方面へ向かって車を走らせているとリンガーハットの新店を発見し、左折入場。
【現地での長崎ちゃんぽん実食記】
・2010/09/25四海樓と食堂マリア(長崎市)
リンガーハットは2024年月次報告によると「長崎ちゃんぽんリンガーハット」「とんかつ濱かつ」「長崎卓袱浜勝」で店舗数は653店。
2021年1月には818店だったので3年で165店減少。
ただし、2021年2月期の当期純利益▲87億4600万円の赤字から不採算店舗128店舗を閉鎖するなどして、2024年2月期当期純利益が+7億5200万円まで回復。
当期3月から5月の連結決算でも前年同期比2.2倍の純利益を確保している。
・創業 1962年とんかつ浜勝
・1974年リンガーハット長崎宿町店出店
(長崎ちゃんめん※現ちゃんぽん1号店)
・1977年佐賀県鳥栖工場新設
・1981年長崎皿うどん販売開始
・1982年リンガーハットに社名変更(浜勝から)
・1983年佐賀県東背振村に佐賀工場を新設
・1988年静岡県小山町に富士小山工場を新設
・2009年野菜全種国産化
・2010年太宰府工場を佐賀工場敷地内に移転集約
・2013年ぎょうざの具材を100%国産化
・2018年京都工場(京都府京田辺市)を幸楽苑より取得
リンガーハットで食事する機会は少ないが、感心することがいくつかある。
まずは野菜の国産化だが、それよりも評価したいのは使用原産地の明確化です。
情報開示や適正表示は“信頼できる企業”であるという目安にもなる。
特に産地表示は商品に付加価値をアピールできるケースだけでなく、逆の内容もキッチリ表示していることが大事。
良いことだけアピールするお店は“信用できないタイプ(私的印象です)”で、「プラスもマイナスもきっちり表示」して利用者が納得の上、注文できるようにしていることがリンガーハット社の良い点だと思っています。
尚、外食店の原料産地表示については「外食の原産地表示ガイドライン(農水省)」で推奨されている段階で、義務ではありません。
【ご参考】消費者の不安について
外食の原産地表示ガイドライン-外食店舗のメニューに使用されている原材料の原産地表示がスタートします!-(農水省)より
また、店舗部門の効率運営や廃棄ロス・チャンスロス防止のために人工知能(AI)を活用した需要予測システム「自動発注アプリ」と「店舗シフト管理アプリ」を導入して先進的な取り組みにもチャレンジしていることも好印象。
味には関係ないじゃあないかと思うかもしれないが、こういった店舗の効率化の取り組みは人件費高騰や原料価格高騰に対する収益の安定確保だけでなく、将来の売価の抑制にも期待が持てる取り組み。
さあ、本題(^ー^)
新店だけあって内装も時世に合わせてというか、お一人様利用を主体として中央に対面者とのパーテーションを設置した長テーブルを配置。
できれば一蘭のように隣席とのパーテーションもあると嬉しい。
注文は席毎に配置されたタッチパネルでオーダーするという、いまや何処にでもある仕組みだが、「何時でも注文できる(注文待ちが無くなる)」「言い間違い・聞き間違い・伝え間違いがない(トラブル防止)」ということで、客側としては安心できるだけでなく、店側、特に慣れていない従業員にとってはありがたい仕組み。
これは利用者側も提供側双方にメリットがあるが、情報機器オンチや機器利用拒否反応者にとってはやっかいな代物。
そういった人たちに初見であっても安心して利用できるような優しいシステムであって欲しい。例えば音声注文アシストとか。
タブレットのメニューを見ながらどれにしようかと迷うが、久々のリンガーハットなので定番メニューを・・・と思ったものの、「海鮮ちゃんぽん」の彩に惹かれて注文。
「スモール」「選べるスープ」「低糖質麺」「麺少な目」等々、いろいろあって迷うが、ノーマルタイプを選択。
★海鮮ちゃんぽん 980円
久々のリンガーハット。しかも長崎ちゃんぽんルーツの味である“海鮮”。
ん~。良いですねぇ。ラーメンだとセントラルキッチンスープの蒸散具合とか麺の茹で具合とか、いろいろと気になってしまうが、入店前から長崎ちゃんぽんチェーン店だと割り切っているのであまり気にならない。それに後述する「新調理システム(NOS)」を導入して注文1個流し製造ができるようになってからは安定した商品提供ができるようになった(ような印象)。
いつもの“リンガーハット味”です。
期待通りの味。安心して食すことができます。
それでも、当店は京都工場エリア。
京都工場エリアは関西・中京・北陸エリアのリンガーハット・濵かつ(約130店舗)へ食材を送り込んでいる。
他2工場に自社工場製もやしが紹介されていることに対して、京都工場のもやしは「静岡産」とのみ表示されている。
リンガーハットの食品工場はセントラルキッチンをさらに強化した食品工場で製造したカット野菜や自社工場製造の食材を集中製造してコスト削減に取り組んでいるが、サテライトである店舗にも、前述の需要予測システムだけでなく、自動野菜炒め機、自動鍋送り機などの「新調理システム(NOS)」を導入していて、“どこを切っても金太郎”的な料理ができるように取り組んでいる。
これはこれで立派な仕組みづくりだと思います。
私は「チェーン店だからダメ」とか「ミ●ュラン星付きだから良い」「老舗だから良い」「行列人気店だから良い」とはまったく思っていません。
「支払い価格にふさわしい“期待した通りの味と品質(食品衛生含む)”」と「コンプライアンス遵守した店舗運営」があれば好印象店舗と評価しています。
もちろん、それと味の評価(★)とは別ですが。(^ー^)
ところで、国産野菜の中の「きくらげ」。
“有機きくらげ”という表示に注目。
★有機きくらげ
有機農産物の日本農林規格改正(2006年)
(佐賀工場・京都工場)鳥取県、山口県、大分県
(富士小山工場)鳥取県、山口県、高知県、岐阜県
私が有機JASの生産行程管理者講習を受講した2000年当時は菌茸類は有機JAS対象外の野菜だったが、2006年の有機農産物の日本農林規格改正で“有機”表示が可能となりました。
意外だったのは生きくらげを使用していると思っていたのに、乾燥キクラゲを戻して使っていること。
いろいろと事情があるが、こういった情報も公開していることは好印象です。
ちなみに長く経験した食品調達部門での経験から「国産だから安全」「輸入品だから危険」という単純な切り分けをしたことはありません。
大切なことは現地現物で防除管理方法や土づくり等の栽培内容を定期的に確認し、食材の残留農薬検査や微生物検査を実施して、生産から流通、そして食材加工までをスルーで観察監視しているかどうかで判断すべきだと思っています。
国産野菜の利点はそういった観察が容易であることと、輸送時間短縮と消費エネルギー削減にあるかと思っています。
久々のリンガーハットでお腹満たし昼食、ごちそうさまでした。
・リンガーハット 愛知安城店
愛知県安城市今本町5-7-3
℡0566-95-3009
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【商業施設・飲食店訪問17,000店強】
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