チェーンストアの最大のメリットは集約による調達コスト低減とセントラルキッチンを活用したローコストオペーレーション。
特にスープの仕込みは長時間労働と体力の消耗を労働者に強いるだけでなく、人件費・電気・水道などの経費負担が店舗に重くのしかかる。
これをセントラルキッチンで集約化してローコスト運営を実現するわけだが、スープは製造後から時間経過とともに発酵・蒸散がすすむだけでなく、酸化されてエージング(老化)するデメリットがある。
酸化はスープの活力を奪うし、冷凍・固形化をしても、店舗において活力あるスープに再生することはなかなか難しい(と推測)。
来来亭の特徴はこのスープを自店で製造していることであり、この点において他のラーメンチェーンとは一線を画す。
デメリットとしては光熱費・人件費等のコスト負担があることに加えて、スープの味の標準化に課題が残る。すなわち店によって、あるいは人によってその技術力の差異で来来亭としての味の均一化が担保されないかもというリスク。
もっとも、教育担当→副店長→店長、そして独立といったステップアップでスキルも相応にレベルアップしているハズ。
味がばらつくなんてことは無いんじゃないかという淡い期待も客側にはある。
逆に、そういった店舗でのスープ炊きによる少々の味の店間差異は特定のファンを生み、リピーターとして定着することも期待できる。
さて、当店はどうなんだろうかということで実食。
注文は店の都合に合わせなくとも席前のタブレットで注文できるのがありがたい。券販機の前で前客のスロー作業(悩んだり小銭投入だたり)にイラッとすることもなく、注文発生のタイミングを測ることもしなくて良いのがありがたい。







★こってりラーメン玉子トッピング

“こってり”は定番の背脂醤油に背脂多めという他に、鶏ガラベースではなく豚骨ベースという違いがある。
もっとも来来亭のこってりは天下一品のようなドロドロではなくあっさりタイプ。
クセはさほど強くない。
久々に来来亭で実食したが以前よりさらにクセは弱くなったような印象。
背脂の量や質が変わったのか、それとも今春の味リニューアルのためなのかはわからないが、もしかすると当方の勝手な印象によるものなのかもしれない。
当たり前のことながら、“こってり”は鶏ガラメインの定番メニュースープに対しての差異表現であり、店側(あるいは来来亭社)のこってり味基準。食す側が異論(さして“こってり”ではない)を差しはさむことはできないものの、私の基準からすると期待した程の“こってり“ではなかったのが残念。
受け止め方に個人差がある曖昧表現の“こってり”よりも単純に「醤油豚骨」「鶏ガラ醤油」というメニュー品名の方がわかりやすいのではと思った,。
チェーン店とはいえスープ自店炊きで活力あるスープを提供していることには拍手を送りたい。
・来来亭安城店
愛知県安城市横山町八左231-3
℡0566-77-7456
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