“削りたて荒節の踊りガツオ”と“なまりぶし”。そして“きしめん状の溝付き平打ち麺”が特徴。「焼津ぶしうどん しょうた 豊田店(愛知県豊田市)」とり天うどん実食記,ゴボ天,鰹節TKG。“銘店”二橋(岡崎市)の本枯節と平打麺を比較

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焼津ぶしうどん しょうた 豊田店(愛知県豊田市)

目次

フランチャイザー(FC本部)

 フランチャイザーの㈱アイスタイルは静岡県内で、豚骨ラーメンや台湾まぜそばを提供する「池めん」を運営していたが、“地元食材を使用した新しい地元料理メニュー”を新たな事業として、焼津の鰹節と平打ち麺のコラボのうどん店「焼津ぶしうどん しょうた」を展開(本店、藤枝店)。
FC(フランチャイズ)店も募集している。

フランチャイジー(FC加盟店)

 豊田店は蔵グループ(刈谷市,和風キッチン 蔵,キッチンよろずや 蔵等運営)がFC(フランチャイズ)として出店された模様。
フランチャイザー(本部)がアイスタイルで、フランチャイジー(加盟店)が蔵グループ。
豊田店に先行してオープンした富士店(富士市)も別の加盟店オーナーによるFC店です。

焼津ぶしうどん しょうた特徴

 「焼津ぶしうどん しょうた」の特徴としては、なんといっても“削りたて荒節”のトッピング。そして、きしめん状の“溝付き平打ち麺”。

また、冷うどんの「焼津なまり冷やし」には「なまりぶし(生利節)」をトッピングに使用していることも特徴。

↓ 「生利節」トッピングVer.比較

「なまり」「なまりぶし」「生節」の違い

カツオを蒸・茹・焼くなどの加熱処理をしたものが「なまり(生利)」で、それを1回だけ燻製(焙煎)して香りづけしたものが「なまりぶし(生利節)」とするのが通説。
関西などでは「生節(なまぶし)」に「なまりぶし(生利節)」を含むこともあるのでややこしい。
生節(なまぶし)」は私の好物で、親が存命中は熊野へ帰省したり、妻の実家の伊勢志摩へ行った時に必ず購入していた。
焼いただけのものや軽く燻煙したものなどまちまちで、燻煙していないものは「焼きガツオ」と表示されることが多かった。
↓ オークワ熊野店で購入した「焼きガツオ」とAコープ串本で購入した「生節」

↓ 「生節(なまぶし)」と表示されている購入品

 鰹節はこの生節をさらに1~数回、焙煎(燻製)したものが、当店で削って使用されている「荒節(あらぶし)」。
さらに天日干しでカビ付け(熟成)すると「枯れ節(かれぶし)」となり、「枯節」の工程を繰り返したものが「本枯節」となる。
本枯れ節製造には、3ケ月から6ケ月かかるため高価であるものの、上品な出汁がとれるので、上品な味にこだわる料理店や料亭で使われている。
もちろん、料理にこだわる意識高い系の奥様方も使うことがあり、スーパーマーケットでも品揃えされていて、20年前の食彩品館活動最盛期には「本枯れ節1本と鰹節削り器」が品揃えされているかが“高質スーパーの見分け方”になっていた。ああ懐かしい。

↓ 「荒節」と「本枯れ節」比較

 ちなみに「鰹節日本三大産地」とされる、鹿児島県枕崎市、鹿児島県指宿市、そして静岡県焼津市で、日本全国の鰹節生産の98%を占める。
原料の冷凍ガツオの水揚げは焼津漁港が最多のようです。

↓ 当店の「荒節」と猫飯二橋(岡崎市)の「本枯れ節」比較

やはり「本枯れ節」の方が上質感が半端ない。ただし、原価率を想定すると「荒節」を考慮したり、若者向けに喜ばれる「踊りガツオ」は「荒節」の方が動きが良い。本枯れ節はダンスというよりはヘタリといった感じ(#^.^#)。

↓ 「踊りガツオ(動画あり)」

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この記事を書いた人

食彩品館がゆく」は食彩品館とTMGP合同記事。
商業施設と観光。時々神社仏閣。日本温泉科学会員、日本温泉地域学会員、温泉観光士,温泉名人検定合格,温泉ソムリエ,温泉分析書マスター。研究テーマは「全国各地の温泉分析書を現地現物確認し、源泉データを温泉地別に比較。温泉地環境と温泉資源の運用方法」
ラーメンソムリエ。

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